大結界『あの世この世我が世すべては役足り三千劇場』
・最大効果適用距離、不明
(本編中ではデジマ学園+周囲の街区画8~10kmほど)
・最大効果適用距離のうち任意の距離にドーム型の真黒い結界を張り巡らせ、『入場制限』を行う。
(この黒い壁は通常の魔術、法術、呪術では傷が付けられない。もしくは、穴一つ開けるのにとことん苦労する)
・最大効果適用距離の内側と『入場規制用結界』の外側に含んでいる者たちの方向感覚・距離感を狂わせ、『交通規制』を行う。
(魔力の幕のようなものが薄ぼんやりと掛かっているように見える。これは比較的突破は簡単)
これに囚われた人間は通常、使用者〝真髄のノイル〟に対しての攻撃が認められなくなる。
所謂無敵仕様であり、そのクセあちらからは攻撃し放題というなんともインチキ臭い仕様。
大抵この大結界の中では虐殺が行われる。それを公演と評す。
ちなみにその最中、『観客が役者に立候補し認められ』れば攻撃手段を得る。
簡単に言うと好き放題やってるノイルを止めようとする、
そうすればノイルが名簿を取り出すので本名を名乗る、
その名簿に名前が記載されれば晴れて『観客から役者にクラスチェンジ』されて攻撃が可能になる。
つまり攻略法は実に簡単、〝真髄のノイル〟を止めようとすれば良いだけ。
外側からの妨害に対しては結構強めではあるのだが、内側に入り込めさえすれば良い。
やっていることは派手だが実用性そのものは結構低い術式。
但しこれは使用者が美学や偏見の末に改変した結果である。
この妙ちくりんな結界の本来の名前は、
固有死海『踊れ歌えあなたの直ぐ側に死が立つまで』
ノンストップ・スター状態。
この結界の内側に居る限り如何なる用法を持ってしても無敵状態を解除出来ず、
ただただ殺されるのを座して待つしか無いという滅茶苦茶鬱陶しい仕様。
〝真髄のノイル〟はそれを、『見栄えも作法もあったもんじゃあない、誰がこんなもの使うか!』と嫌っており、
たとえその結果自分が討滅されることになったとしても良しと頷き、
最期の最期までこの本来の用途を活用することは無い。
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