AM 6:00
早朝。雨。
――とある異貌領の土地。……リフェール捕縛から数時間後。
「来ないっすね」
「来ないっすねー」
「どうしましょうか。一応予定よりかは大分待ちましたし、
――プランBってことで一つ」
「あ? プランB? ないっすよ、そんなもん」
「ありがとうございます。面白いですよね、GoW3」
「ね。クリアできないヨ」
「初心者のクセにいきなりインセインなんかでやるからです。あの『ディア』って子にも呆れられてましたよ」
「うう。やっぱり、ガンアクションは苦手っす。あ、いや、ともかく。やっぱり捕まっちゃったみたいっすね」
「そうですね。ちょっと、いや、大分、手痛い。まあ、そうなっちまったもんは仕方有りません」
「……」
「あー、はいはい。分かってますよ、そろそろ、オレも行きます。聞いた話じゃあバルバロイ様もアッフェラーレを出すみたいだし」
「うん、分かってるならいいんすけど最後ちょっと待った。アッフェラーレ? いやちょっと、持ち札大胆に切りすぎなような……
こっちからオマエ出してるだけでも大盤振る舞いだって思ってるのに」
「あー。ほら、アンタをしこたまボコッた奴等をえらく警戒してます。やっぱり、この時期にああいう奴等が出てくると困りますね。
気持ちは分かりますよ。ぶっちゃけ、オレも同じ認識ですし」
「ちくちく刺さる。言葉が心にちくちく刺さるっす」
「刺さって下さい油断しすぎですアンタ。まったくもう。さて、それじゃあ、行ってきます。トレジャーハントだ、いぇーい!」
「いってらっしゃい。戻ってきたら私が飯作ってやるっすよ、〝ゼムナス〟」
「 テ ン シ ョ ン 上 が っ て き た 」
「……」
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